「源四郎のお米」の購入をご検討中の方へ、
このように思っている方へ向け解説します。
本記事では自身が作っている「源四郎のお米」がどのようにしてできるのか季節毎の作業内容を踏まえ解説します。まずは、春の仕事について解説していきます。
具体的な作業の内容は以下、
「源四郎のお米」ができるまで【春】
- 苗の準備
- 田んぼの準備
- 田植え
源四郎のお米は以下より、ご購入いただけます。気になる方は是非!
「源四郎のお米」ができるまで【春】
春のお米づくりは、雪解け前から始まります。
お米づくりの最初から一年の中で一番忙しい時期に突入します。
主な内容としては以下、
- 苗の準備
- 田んぼの準備
- 田植え
これらの作業を同時並行で行います。
苗の準備
まずはお米の元になる苗の準備から。
苗づくりは「苗半作」ということがある通り、米づくりにおいてとても重要な工程になります。
※苗半作:良い苗を育てることは,収量の半分が保障されたようなものである
(出展:世界大百科事典 第2版)
苗は以下のような手順で作ります。
- 苗を育てるハウスの建設
- 種籾の準備
- すじまき(種まき)
- 育苗(苗を育てる)
順に解説します。
苗を育てるハウスの建設
僕がお米を作っている地域では、まだまだ雪が残っているところからスタートします。
まずは、苗を育てるハウスの建設から。
ハウスで苗を育てるメリットとしては以下です。
- 温度や湿度を管理できる
- 悪天候から作物を守る
- 害虫の侵入を防ぐ
苗は人間で言うところの赤ちゃん。
病気や環境の変化にとても敏感なので、ストレスがかからないようにハウスで苗を育てます。
他にも、私がお米を育てているところは気温が低い(苗が成長できない)というのも理由の1つです。
種籾の準備
次に種籾の準備です。
種籾は、野菜で言うところの種です。
詳しく説明すると、玄米の前の段階。
玄米を覆う籾がくっついている状態のものを種籾といいます。
つまり私たちが食べているお米は全て、元は種ということになります。
実際に種として使用するものは、食べるお米とは別で育てて収穫しています。
今は専門の農家さんから種を購入していますが、いつかは種も自分で採って完全に1からお米づくりをしたいです!
すじまき
次にすじまきという工程です。
用意した種籾を、育苗箱(苗を育てる箱)にまきます。
こちらの工程では、育苗箱に下から、土→水→種→土→水といった具合に「すじまき機」(そのまま笑)と呼ばれる機械で順に被せていきます。
この作業は以下のような作業が必要になるので、人手がたくさん必要です。
- 育苗箱を流す
- 床土(種籾の下になる土)を補充する
- 種籾を補充する
- 覆土(種籾の上になる土)を補充する
- 上記が入った育苗箱を並べる
ですが、作業自体は単調なので、和気藹々と話ながらできるので楽しいです。
育苗
すじまきをし終えた苗箱を育苗ハウスに並べていきます。
この時油断していると途中からドンドン曲がるので、キチッと並べる必要があります。
苗箱を並び終えたら、あとはひたすら水やりと温度管理。
苗は赤ちゃんの状態なので、たくさんのご飯(水)と体調管理(温度管理)が欠かせません。
ハウスも天候により、窓を開けたり閉めたり、ハウス内の温度が15℃〜25℃の間に保たれるように調整します。
ここを怠ると苗が育たなかったり、カビが生えてしまいます。
苗半作(なえはんさく)と言われているように、育苗の工程はお米づくりにおいては大切な作業です。
苗半作:いい苗を育てることは、終了の半分が保証されたようなものである
引用:コトバンク
田んぼの準備
田んぼに苗を植えるのにも事前準備が必要になります。
田んぼの準備内容としては、以下になります。
- 肥料まき
- あらぶち
- 畦の補修
- 代かき
これらの作業は苗の育ち具合を見て、作業を進めていきます。
肥料まき
以下のような効果のある肥料をこの時期にまきます。
- 土づくり
- 稲の初期生育に必要な肥料
- 根の張りをよくする肥料
3種類もの肥料をこの時期、一気にまくので、量も大量になります。
ちなみに昨年は1トンほどを上にある機械(動力散布機)でまきました。
機械で届かないところは、田んぼ内を歩きながら撒く必要があります。
あらぶち
あらぶちは、トラクターと呼ばれる、乗用の機械土を耕します。
写真の機械の後ろ部分に土を、かき回す機械がついていて、これで土を混ぜ合わせます。
あらぶちの効果は主に以下
- 肥料をまぜこむ
- 土が柔らかくなる
- 草が生えづらくなる
場所により、「田起こし」「たっぽぶち」なんて言われてます。
畦の補修
田起こしが終わったら、田んぼに水を張ります。
この時、注意しなければならないのが、水が漏れてる箇所はないかチェックすること。
秋〜春にかけて、モグラやネズミが田んぼの畦(脇の通路のような箇所)に穴を空けていることがあるので、そこをふさぐ必要があります。
これを怠ると、田んぼに水が溜まらなかったり、隣の田んぼに迷惑をかけてしまいます。
およそ米づくりの半年の間で集中して補修できるのは、この時期だけなので入念にチェックします。
土を被せるだけでOKな田んぼもありますが、どこに穴が空いているのかわからない箇所は波いたと呼ばれる、プラスチック製の板で塞ぐこともあります。
代かき
田んぼに水漏れがないか、確認し終わったら、田植え前最後の作業。「代かき」です。
代かきの主な効果は、ズバリ田んぼを「たいら」にすること。
え?それだけ?と思った方もいると思いますが、この「たいら」にすることが米づくりにおいては超重要です。
田んぼがでこぼこしていると、場所により苗が沈んだり、逆に水につかならない場所が出てくると、苗が育たなかったり、水に溶けてしまう場合もあります。何より、水の管理が格段に難しくなります。
完全に水平にするのは不可能なので、どこかで妥協点を見つけなきゃならないのですが、気になるとやめられません。
田植え
苗が植えれる状態になったら、田植えです。
田植え時期の判断は、農家さんにより異なります。
特に無農薬で育てている農家さんだと、中苗(ちゅうびょう)や成苗(せいびょう)という、苗がかなり大きくなった状態で植えます。
通常は稚苗(ちびょう)という状態で植えます。この状態の判断の基準は、葉っぱがどれだけでているか。
稚苗は葉っぱが2.5枚でた状態をいいます。
育った苗の入った苗箱を田んぼに運んで田植えをします。
一度植えたら、やり直しは効かないので、どう植えるか予めシュミレーションします。
植え終えた田んぼを見ると、すでに達成感が…
まとめ
本記事では、私が「源四郎のお米」を作るなかで行っている作業を紹介しました。
- 苗の準備
- 田んぼの準備
- 田植え
ここまでの作業を終えて、いよいよ米づくりの本番になります。
春に育てた苗をお米にしていきます。
このようにして作られた「源四郎のお米」は以下よりお買い求めいただけます。
夏以降につきましても、読んでみてください。